プロジェクト本文
はじめまして。
静岡県に住む小島と申します。
このたび、我が家にお迎えして1ヶ月、生後4ヶ月の月餅(げっぺい)が【FIP(猫伝染性腹膜炎) ウェットタイプ】を発症しました。
FIPは進行が早く、日本では治療法が確立されていないため「致死率99.9%」と言われている大変恐ろしい病気です。
薬による治療を早急に開始すれば寛解が見込めることがわかり、小さな命を助けるために投薬治療を開始することにしました。
ただ、使用する薬は、国内未承認のため非常に高額で、84日間は必ず飲み続けなければなりません。
一刻も争う事態のため、すでに投薬治療を開始しておりますが、寛解までにかかる治療費の全額(約80万円)を自力で賄うことができません。
このようなご時世の中、勝手を言いまして大変申し訳ありません。
投薬治療を完遂させ、月餅(げっぺい)がこの先も元気に幸せに暮らしていけるよう、みなさまの温かいご支援を、どうかよろしくお願いいたします。
もくじ
プロジェクトの目標・実現したいこと
高額の薬代を皆さまにご支援いただき、84日間の投薬を無事終了させ、月餅(げっぺい)に寛解してもらうことが目標です。
私事ですが、昨年9月に母が急逝しました。
いずれ訪れる老後のお世話のためにと母との同居を考え、家族とともに東京→地元である静岡への移住を決意し、転居の準備を進めていた矢先、病気のため60歳という若さで突然この世を去ってしまいました。
その際の移住費用や母の葬儀費用の負担等で大きな出費が重なったため、お恥ずかしながら月餅(げっぺい)のFIP治療費の全額を支払うのは困難です。
————————————————————
【目標金額】
600,000円(医師から聞いた概算の薬代)
-55,000円(購入済の薬代/10日分)
=545,000円
これからかかる薬代545,000円に、クラウドファンディング手数料10%、リターンにかかる資金を考慮した【620,000円】を目標金額とさせていただきます。
————————————————————
薬代は体重によって投薬量が変わるため、概算の薬代を上回る可能性がありますが、「概算を超える場合の薬代」「すでに支払い済の診察代(検査代)」「これからかかる診察代(検査代)」は、自己資金30万円から支払います。
プロジェクトを立ち上げた理由
お腹まわりが異様に膨らんでいることに気付き、なんとなく嫌な予感がして、病院に連れて行ったところ、
「腹水がかなり溜まっています。血液検査と腹水検査の結果からすると、FIPの可能性が非常に高いです。」
と診断されました。
「FIPの場合、対処療法が主となりますが、ほとんどの猫ちゃんは残念ながら数日〜数ヶ月で旅立ってしまいます。」
突きつけられた残酷な現実に、ただただ頭が真っ白になりました。
譲渡トライアル開始からわずか3週間。
月餅(げっぺい)の元気な姿が見られたのは、ほんの僅かな時間です。
呆然と立ち尽くす私に、先生は治療薬の話をしてくれました。
ただ、その薬は国内未承認であるため
- 取扱っている病院が極めて少ない
- 高額だが、84日間は必ず飲み続けなければならない
とのことでした。
「看取るという選択肢も含めて、ご家族でこの先のことをよくお話しください」
最後に先生からそう言われましたが、
私の心の中では
月餅(げっぺい)を助けたい!
どうにかして投薬治療を始めたい!
まだ出会ったばかりだからこそ、これからもっと元気な月餅(げっぺい)の姿が見たい!
病気と闘い命を救う、その一択でした。
ただ、そのための治療費をどこから捻出できるか、結論が急がれる中、家族と何度も話し合いを重ねました。
額が額なだけに、猫好きの親族からも
人間じゃなくてペットだよ?
そんなにお金かけてあげる必要ある?
自分たちの生活が優先じゃないの?
辛さを緩和して看取ってあげるのも手じゃないの?
という意見がありました。
『たしかにそうかもしれない』と自分に言い聞かせてみたりもしましたが、母を病気で亡くして間もない私には、寛解できる可能性があるにも関わらず、月餅(げっぺい)の命を諦めるわけにはいきませんでした。
そこで、月餅(げっぺい)が継続して治療を受けられるよう、皆さんのお力添えをいただきたく、プロジェクトを立ち上げました。
FIP 猫伝染性腹膜炎とは?
発症すると短期間で死に至る病で、発症した猫の致死率はほぼ100%と言われています。
全年齢で発症しますが、比較的若齢での発症が多く、特に1歳未満での発症は進行が早いため注意が必要です。
————————————————————
症状は、ウェットタイプ・ドライタイプの2種類に分けられます。
●一般的な症状
・元気消失・食欲不振・発熱・嘔吐
・下痢・体重減少・黄疸 など
●ウェットタイプの症状
ウェットタイプでは、腹膜炎や胸膜炎による腹水・胸水の貯留が特徴的な症状として現れます。
それにより呼吸困難も起こします。
●ドライタイプの症状
ドライタイプでは、胸水や腹水貯留はみられません。
腎臓などの体の臓器のあちこちに炎症により組織のかたまり(肉芽腫)ができることが特徴です。
脳にそのかたまりができれば神経症状(けいれんなど)を引き起こし、眼にできればブドウ膜炎などの眼の症状が現れます。
これまでの活動・以前のプロジェクト
かねてより保護猫を家族に迎えたいと考えており、母を亡くしたことや東京から静岡へ移住したことを機に、本格的に動き出しました。
初めて参加した譲渡会で出会ったのが、人懐こくて愛らしい生後3ヶ月の兄弟猫、月餅(げっぺい)と白珍(ぱくちん)でした。
そして、出会った翌日からは一途に、この子たちをお迎えする準備を始めました。
●2021/7/9
譲渡トライアル開始。初日は緊張していたようですが、翌日は兄弟揃って室内を探検したり、オモチャで遊んだり、活発な様子が見られました。
●2021/7/16
トライアル期間中は、保護猫ボランティアさんに1日の様子を報告していました。
この日の報告は、以下のとおり。
お迎えして3〜4日経った頃から、月餅(げっぺい)の行動は消極的になりました。
新しい環境に慣れないからかな?
夏バテかな?
それとも、元々おとなしい性格なのかな?
ひとまず排便も順調で、嘔吐など他の症状は見当たらなかったため、しばらく観察を続けました。
●2021/7/20
特段問題なく過ごせたので、2匹とも正式譲渡となり、晴れて家族の一員となりました。
●2021/7/21〜31
7月22日で生後4ヶ月になりました。
この頃は、夏バテとは違うのかな?という様子が伺えました。
・食欲がない
・毛並みがややパサついている
・高いところや階段を登れるが、自力で降りられず、鳴いて家族に降ろしてもらう
・日中の寝ている時間がさらに長くなる
・お腹がポッコリしている
ただ、排便はしっかりしていて、嘔吐や発熱もないので、病院に連れて行こうかどうか迷っていました。
●2021/8/1
お腹の膨らみが横に広がって大きくなってきたことを不安に感じ、動物病院へ連れて行きました。
膨らみの正体は腹水で、一定量を抜いてもらいました。
そして、エコー、血液検査、腹水検査をしてもらったとこら、FIPの可能性が極めて高いと診断されました。
●2021/8/4
外部に依頼していたPCR検査の結果が届き、FIP ウェットタイプを発症していることが判明しました。
●2021/8/5
保護猫ボランティアさんの紹介で、県内にある別の動物病院を受診しました。
こちらではFIP治療薬の取扱いがあり、月餅(げっぺい)の治療を快く引き受けてくださいました。初診のため、こちらの病院でもエコーと血液検査を行いました。
体温は39.8℃とやや高め。
腹水がまた溜まっていましたが、先生の方針で今回は抜きませんでした。
【Twitter】ID:@gep_pak0322
頻度は多くありませんが、月餅(げっぺい)の近況を投稿しています。
ご支援金の使い道
皆様からのご支援金は、すべて【これから購入する薬代】として大切に使わせていただきます。
先述のとおり、医師からは84日分で600,000円程度と聞いておりますが、体重や症状によって投薬量は変わります。
成長期のため、どのくらい体重が増えるか分かりませんが、自分で単純試算した結果は、以下のとおりです。
———————————————————–
【投薬量】
体重2.0kg=1錠(200mg) 5,000円
体重2.5kg=1.25錠(250mg) 6,250円
体重3.0kg=1.5錠(300mg) 7,500円
体重3.5kg=1.75錠(350mg) 8,750円
※1錠は、4分の1までカットして処方可。
———————————————————–
①8/5〜8/14(10日分) 体重2.0kg
5,000円×10日間=50,000円 →支払済み
②8/15〜9/8(25日間) 体重2.1〜2.4kg
5,000円×25日間=125,000円
③9/9〜10/13(35日間) 体重2.5〜2.9kg
6,250円×35日間=218,750円
④10/14〜10/27(14日間) 体重3.0〜3.1kg
7,000円×14日間=98,000円
①〜④合計:540,100円(税込)
▶︎同じ日に生まれた白珍(ぱくちん)の現体重(2.3kg)で上記と同様の試算をすると、646,250円(税込)。
投薬治療を開始して以来、徐々に食欲が出てきているので、白珍(ぱくちん)の体重に追いついてくる可能性があります。
2匹の試算を合計し平均すると、(540,100円±646,250円)÷2=593,175円となるので、84日間の薬代は、医師の概算どおり「600,000円」で見積もることにしました。
▶︎これから購入する薬代
600,000円-55,000円(購入済/10日分)
=545,000円
自分たちで賄うべき費用も工面できない現状に、不甲斐なさを痛感しております。
ですが、治療の継続には、皆様からのご支援が必要です。どうかご理解ご協力のほど、よろしくお願いいたします。
———————————————————–
リターンについて
【全額応援コース】
ご支援金の全額を薬代として使わせていただくため、メールや経過報告にてお礼をさせていただきます。
【支援コース】
お礼のメールや経過報告、ご支援金に応じたオリジナルグッズをリターン品としてお送りいたします。
※いずれのコースも「2021年11月下旬」にお送りする予定ですが、準備出来次第、予定より早くお送りさせていただく可能性もございます。ご了承ください。
実施スケジュール
- 2021/8/4 FIPウェットタイプと判明
- 2021/8/5 投薬治療開始
- 2021/10/27 投薬治療終了予定
- 2021/11月下旬 リターン発送予定
おわりに
私は猫好きの母とともに、子供の頃から猫たちと暮らしてきました。出会いだけでなく、辛く悲しいお別れも経験してきました。
幸い、今の月餅(げっぺい)には助かる可能性があります。
ここで諦めては、きっと母も悲しむどころか、私たちに失望することでしょう。
保護猫ボランティアさんが繋いでくれた大切な命。
その尊い命を私たちに託してくださったことを思えば、この子たちを全力で守ろうという使命や責任感も必然と持ちます。
大切な家族の一員として、月餅(げっぺい)と白珍(ぱくちん)が元気に成長する姿を末永く見守っていきたいのです。
そのためにも、どうか月餅(げっぺい)の命を救うご支援ご協力のほど、よろしくお願い申し上げます。
———————————————————–
一日も早く治療薬が国内認可され、FIPが不治の病でなくなること、多くの猫ちゃんたちの命が救われることを心から願っております。
そして、月餅(げっぺい)の治療に関する情報提供や寛解報告を通して、自分と同じようにFIP治療で悩んでいる飼い主様に勇気や希望を与えられればと考えております。
———————————————————–
※私たちが使用した治療薬は、月餅の飼い主として、個人的な自己責任と判断のうえで月餅にとって投与が必要と考えていますが、FIPに罹患した全ての猫にこの薬が有効であるという趣旨ではありません。