プロジェクト本文
はじめまして。愛猫の「がじゅまる」と暮らしています、佐藤と申します。
2020/7/15生まれ、11か月の男の子「がじゅまる」が、2021/6/11にFIPの診断を受けてしまいました。
FIPは発症後の生存率が非常に低く、余命も数日から数か月とても短い、恐ろしい病気です。
■飼い主の毛布にくるまるがじゅ。体調の優れないときや寂しい時の定位置です。
ただ日本では未承認のMUTIANという薬を用いることで、寛解の希望が見えてくる病気でもあります。
まだ1歳の誕生日も迎えていないがじゅまるに、これからもたくさんの楽しい思い出をつくってほしい。
その一心からMUTIANを使用しての治療に踏み切りました。
ただMUTIANは非常に高額な薬で、がじゅまるの体重等を加味し、
寛解まで投与を続けるとなると997,920円程かかる計算となります。
貯金や収入は全額治療につぎ込んでも、恥ずかしながら私共だけで投与を続けていくには限界が見えてしまうのも事実です。
がじゅの治療を継続して行う為にも、どうかご支援のほどよろしく願いいたします。
プロジェクトの目標・実現したいこと
「がじゅを助けたい」
その一心で治療を開始いたしました。
しかし、治療に欠かせないMUTIANは日本では未承認薬、84日間継続して投与が必要という事もあり、非常に高額な薬です。
現在のがじゅの体重で1日約11,880円の為、単純計算でも84日間で997,920円はかかります。
診察費や体重の増加なども加味すると、治療を最後まで続けるには1,135,363円程度かかる見込みです。
がじゅをお迎えしてから月々の収入より、がじゅの保険代として月3万円程貯金をしておりました。
この貯金はお迎えしてからの9か月間程で30万円程の金額になりましたが、病気が判明してから本日までの治療費でほどんどを使用してしまいました。
一日にかかる薬代は1日約11,880円、一か月を30日としてひと月約356,400円の薬代が必要です。
■これまでに投与した一週間分のMUTIAN。初診で処方いただいたこちらの写真に写っている分で178,200円の薬代です。
恥ずかしながら私の1か月分の給料よりも薬代の方が高く、パートナーの収入と合算しても寛解まで払い続けることは困難です。
また、FIP寛解までのレポートを上げてくださっている飼い主様に私自身が助けられたように、このプロジェクト成功によりFIP寛解の一例になることで、同様の状況で困っている方の導きになりたいと思っております。
本プロジェクトでは治療にかかる諸費用のうち、MUTIANの代金の997,920円を目標金額として設定させていただきました。
誠に勝手ではございますが、皆様の温かいご支援をいただけますと幸いです。
FIP(猫伝染性腹膜炎) とはどんな病気?
猫コロナウイルス(FCoV)が原因で起こる病気です。
FIPであると確定診断された場合、恐ろしいことに
【致死率ほぼ100%】と言われています。
多くの猫が、猫コロナウイルス(FCOV)を持っています。
FCOVは容易に感染するものの弱毒性のウイルス(猫腸管コロナウイルス:FECV)であり、
無症状~下痢嘔吐など腸炎に似た軽い症状をもつに過ぎません。
しかし、猫伝染性腹膜炎(FELINE INFECTIOUS PERITONITIS:FIP)は、
猫コロナウイルス(FCOV)が突然変異によって「猫伝染性腹膜炎ウイルス(FIPV)」となり、
それに依って引き起こされる致命的な免疫性ウイルス疾患とされています。
生存率は極めて低く、発症すると平均生存期間が僅か9日間とされてきました。
長年、効果的な治療法はなく、死の宣告といわれてきた猫の病気です。
■体調がよくなく苦しそうでした。
●FIPの症状とは?
FIPは症状の特徴から「ウェットタイプ」と「ドライタイプ」もしくはその両方の「混合タイプ」に分類されます。
共通する症状の徴候として、「抗生物質に反応しない」「食欲の減退」「元気の消失」
および「嗜眠(寝てばかりいる)」「4日以上の高熱が続く」などがあります。
またウェットタイプの場合、腹部または胸部内に水分が溜まること(腹水・胸水)で、
これらが時に呼吸困難を引き起こすことがあります。
FIPは診断後、急速に症状が悪化することが知られており、迅速な対応が求められる病気です。
●猫伝染性腹膜炎(FIP)の治療法は?
一般的には猫伝染性腹膜炎(FIP)は、完治させる治療法がありません。
病院で診察を受けたときに
「FIPの場合、延命するためだけの治療しかありません。」
と言われたようです。
現在治療方法がない難病FIP。
この絶望的な難病と立ち向かわなければ「がじゅまる」を救うことはできない。
がじゅまるとの出会い
私はパートナーと二人で過ごしておりましたが、
2020/9/20にブリーダーさんより「がじゅまる」を譲り受けました。
がじゅはとにかく「やんちゃ」で「わんぱく」
そしていつでもどこでも後ろをついてくる「甘えん坊猫」でありました。
■我が家に来て間もない頃のがじゅ。遊び疲れるとくっついて眠るのが常でした。
私事ではありますが、幼少期から家庭環境に恵まれず、両親の離婚や再婚。転校等。
幼少期から人格形成に大きな影響を与える困難がたくさんありました。
そんな中でも、一番苦労をしているのは母親だと考え、高校卒業後は母親の為に就職をし、
少しでも「資金面での援助を」と考えていました。
そんな矢先母親が亡くなりました。
目標、目的を失い、「自分自身の為だけに生きよう」と自暴自棄な生活を送っていました。
それからの生活はまるで生きた心地がしませんでした。
就職から大学進学に急遽変更をした為、入学金を支払うためにアルバイト。
大学に入学をしたはいいものの学費を賄うためにバイトを3つ掛け持ちしたこともあります。
とにかく自身の計画性の無さを恨み、人に当たり、自己肯定感が下がっていく毎日でした。
このような日々は社会人生活を始めてからも何年か続きました。
そんなあるときに「がじゅ」と出会いました。
■左:がじゅ 右:がじゅの兄弟。このころから変わらないやんちゃな表情です。
この小さいふわふわの生き物からは愛を感じずにはいられませんでした。
「自分自身の為だけに生きよう」から
「この子の為に生きよう」に変わったのもこの瞬間からでした。
がじゅと出会ってからの日々はとてもきらきらとしており、元気な姿、顔をみているだけで、
これが「幸せ」なんだなと実感させられる毎日を送ることができていました。
■まだ少し幼いころのがじゅ。くっついてくると決まって両手をこちらの足や腕に乗せてきます。
発症からこれまでの活動
・5/30(日)
おもちゃでの遊びに乗ってこなくなった。
追いかけっこなどは気が向いたらするので、元気がないわけではない。
「子猫時代が終わって落ち着いてきたのかな」と笑いながら話していたのをよく覚えています。
・6/8(火)
うんちの回数が1日2回から1回に減った。元気は変わらず、便秘かなと話す。
がじゅは我が家に来たばかりの頃からお腹の調子に波がある子で、
便の状態が安定せずフードを変えたり整腸剤を処方してもらうことがよくありました。
以前にも中々うんちがでず、病院で診察をしてもらった際
「原因不明だが子猫のうちはよくあることで、心配する必要はあまりない」と
診断を受けたことがあったので私自身特に気にしてはいませんでした。
※下記画像は、これは2020/10/30の診断書になるので募集金額に含みません。
・6/10(木)
うんちの回数がやはり少ない、お腹も膨れているように感じる。
高いところから降りる時に躊躇う、いつもは一回でジャンプして降りる高さで一段挟むなどの異変。
便秘でお腹が痛いのかもしれないと思い「土曜日にでも病院に行こうか」そんな何気ない会話をしていました。
私自身もただの便秘だろうと思いそこまで気にはしていなかったのですが、
何気なく「お腹 腫れる」「元気がない」「子猫 遊ばなくなった」等と検索を始めていました。
より不安を感じていたのはパートナーの方でした。
「FIPっていう症状でもお腹が膨れるみたい。これだったら嫌だよね。」
「ただの便秘じゃないかな」
「でも心配だからもし時間あったら仕事終わりに病院にいってくるね」
■ぷっくり膨れたお腹、この頃はまだ便秘でお腹が張ってしまっているものだと思っていました。
改めて見ると腹水が溜まっていることがわかります。
・6/11(金)
前日の違和感が続いていたため、かかりつけ医の診察を受ける。
触診してもらったところ便秘の張り方ではないということで、
血液検査・レントゲン検査を実施していると連絡をもらいました。
思っていたより診察に時間がかかっているということで
徐々に焦燥感を覚えました。
少し鈍感な私ですが、長い検査時間と普段であれば直ぐに検査結果を出してくれる医師が
怪訝な表情をしているところを想像してしまい嫌な予感をひしひしと感じました。
焦りと不安で誤字をしてしまっている状況です。
●帰宅
いつもの帰宅道を急ぎながら、パートナーと医師、がじゅが待つ病院へ向かいました。
普段ならあまり目につかない、人混みの多さに不快感を覚えたりしながらも
ようやく病院に到着しました。
待合室に何人か受診をされている患者様がいらっしゃいましたが診断結果を待っている間に
次々と次回の受診予約などをして帰宅をしていきました。
どうやら私たちが最後の患者だったようです。
診断結果を待ちました。
私が到着をしてから約20分後診察室のドアが開きました。
●診断結果
「大変申し上げにくいのですが……あまり良くない状態です……。」
先生からはまず血液検査の結果の説明がありました。
文字が赤くなっている項目に異常があり、それぞれ下記のような状態とのことでした。(下記画像参照)
・総蛋白質量(高値):
水分が足りていない状況(脱水)が考えられる、炎症反応がある場合も高くなることがある。
・アンモニア(高値):
肝機能が低下していると毒素を分解しきれずに高い値が出る、ふらつきや痙攣が起こる可能性がある。
・ビリルビン(高値):
アンモニアと同様に肝臓に負担がかかっていると高値がでる。ビリルビンが多い状態=黄疸になっている可能性が高い。
次にレントゲンと超音波検査の画像を見せられ、
「レントゲンで腹水のような白いモヤを確認し、
超音波検査・腹水を抜いた状態の確認をいたしました。」と言った説明を受けました。
その後検査結果についてなにか説明があったようですが、
その重苦しい説明ががじゅについての事とはどうしても思えず、
情けない話ですが呆然としていたためあまり覚えておりません。
FIPという診断結果を受け入れられなかったパートナーが
「これまで、このような検査結果でFIP以外の診断をしたことはありますか」という様なことを先生に尋ねていました。
しかしこのような検査結果で、かつ濃い黄色で粘りけがある腹水の状態からして
FIPでほぼ間違いがないとのことでした。
唯一鮮明に覚えている言葉は
「(FIPなら)まず助かりません。やれることは動くのがつらそうだったら体を支えてあげることくらいです。」
■1回目の血液検査
■2回目の血液検査結果(ビリルビン、炎症マーカーを追加で確認しています)
■診断初日(6/11)の診断明細書
(血液検査・レントゲン検査・腹水の採取・超音波検査・猫コロナウイルス検査(血液・PCR))
それからの行動は早かったです。
どうやらFIPに効果がある未承認の薬があるらしい。
・使用責任は全て個人にある事。
・日本ではサプリメントのような位置づけである事。
・大変高額である事。
調べているうちに戸惑う気持ちも勿論ありました。
ですが、「その薬で助けられるかもしれない。」その気持ちには決して勝てませんでした。
帰宅してから協力病院にしらみつぶしで電話を掛けました。
自宅から一番近い協力病院からは最短で6/14(月)なら枠があると案内がありましたが、
予約を待っている間にもがじゅの命が削られていってしまう事が恐ろしく、
少し遠方になってしまうものの6/12(土)の予約が取れた協力病院で診察を受けることに決めました。
FIPの診断を受けた翌日、まとまったお金を口座から抜きすぐに協力病院に向かいました。
■6月12日に受診した際の血液検査
セカンドオピニオンによる診察で昨日告げられた病名が覆ることを淡く期待していましたが、
2回目の血液検査・超音波検査の結果もやはりFIPの可能性が非常に高いことを告げられました。
かかりつけ医では腹水が十分な量採れなかったため、血液をPCR検査に出していましたが、
今回十分な量の腹水を採取できたのでより精度が高くなる腹水でのPCR検査をお願いしました。
その後協力病院の先生からFIPの薬の説明を受けました。
覚悟はできていましたが告げられた治療費は高額でした。
「未承認薬を使用した治療のため高額な治療費がかかりますよ。」
「この子のためなら」
だらしないことに将来的にかかる高額な治療費を無視してしまう私の「計画性の無さ」がでてしまいました。
しかし「この子のためなら」とすぐにこの言葉が出た事、それに少しびっくりしましたし
自暴自棄だったあの頃では絶対に出ない言葉、感情でした。
■6月12日に投薬開始
先生からはMUTIANを投与するにあたり下記の注意事項の説明がありました。
がじゅの体重や病状から計算された薬の投与量や、
空腹で飲ませることで効果を十分に発揮する事等が記載されています。
■MUTIANを使用するにあたっての同意書です。
副作用に関する説明や、体重から推測する今後の費用についての説明がありました。
診察時がじゅの体重は2.9キロ程でしたが、今後薬により食欲が戻り体重が増えるにつれ投与量も増えるとのことです。
■6/12(土)の診断明細書
(血液検査・超音波検査・外注検査(腹水・PCR)・薬代(15日分)
「ありったけのお金をもってすぐに病院に行かなければ」という焦りで、
カードで支払うという選択肢をすっかり忘れていました。
●MUTIANの投与開始(6/12~)
MUTIANを処方いただいた当日6/12(土)から投与を開始いたしました。
がじゅはお薬を飲むのが苦手で、一錠飲むごとに逃げてしまうので毛布でくるんでふたりがかりで与えています。
200㎎のカプセルは人間の大人でも喉に引っ掛かりそうな大きさですが、
嫌がりつつも飲んでくれています。
■6/16(水)の診断結果確定
かかりつけの病院から電話があり血液でのPCR診断で「陽性」の結果が出ましたと連絡をいただきました。
また、未承認薬を処方していただいている病院からもFIPで確定と連絡をいただきました。
↓はかかりつけ医よりいただいた検査報告書です。
ご支援金の使い道
支援金は全て「がじゅ」の治療に使わせて頂きます。(未承認薬の費用支払い)
診察の際は経過報告含めその資金の使われ方などを帳簿付けし明確に報告いたします。
未承認薬は非常に高額な薬です。
一日にかかる薬代を現状の投与量で計算すると
200mg(1日2錠):
2×84錠×4800円=806,400円
50mg(1日1錠):
84錠×1200円=100,800円
合計:907,200円 (税抜き)
997,920円 (税込み)
これが薬代のみ計算した金額です。
食欲が戻り体重が増加した場合さらに金額が増えることが一般的です。(体重によって投与量が変わる)
そこから更に診察費、交通費等も費用としてかかります。
診察費合計:69,559円(FIP平均診察費)
交通費:往復1,212円×通院回数(7回予定)1,212円×7=8,484円
はき戻し予備分薬代(5回分)
200mg(1日2錠):2錠×4800円=9,600円
50mg(1日1錠): 1錠×1200円=1,200円
1日合計10,800:円 (税抜き)
11,880円 (税込み)×5日分
合計59,400円
薬代997,920円と合わせると
合計1,135,363円程を見込んでおります。
治療を安定的に、継続して行うために皆様のご支援をいただけないでしょうか。
リターンについて
大変おこがましいですが、リターン品について心ばかりとはなりますが
・がじゅの画像
・イラスト
・ポストカード
・オリジナルシール
・オリジナルキーホルダー
・元気になった際には「がじゅの元気いっぱい動画」
等をお送りいたします。
おわりに
1日、1秒でも早く、がじゅの元気な姿を見たい。
おこがましいのは十分承知です。全て私の計画性の無さからくるものです。
ですが、それでも助けたい。
私のわがままを少しでも受け入れて応援していただける方はどうかご支援をお願いいたします。
また、このプロジェクトを成功させ(がじゅを助けることができれば)今後FIPで困っている方の
「道しるべ」になれるような活動を行います。
同様の症状で困っている方の導きになれれば幸いです。
ご協力、暖かいご支援を心からお待ちしています。