2月17日【チャチャのお腹に腹水が…】

2022/2/17

チャチャの通院に行ってきました。

エコー検査と血液検査を行ったのですが、そこで腹水が貯まっている事が判明し、急きょ抜いてもらいました。

 

先生のお話では門脈圧亢進症によって腹水が貯まっているとの事でした。　

※門脈圧亢進症…何らかの原因により門脈の圧力が異常に上昇した状態をさし、それによって引き起こされるさまざまな症状のこと。

※腹水が貯まる…腹部に体液が異常に蓄積すること。腸管や静脈瘤破裂し、出血して命に関わる危険がある。

 

門脈シャントの外科手術では、シャントを縛るため、今までシャント側に流れていた血液が、一気に門脈に流れる事になります。それにより門脈に圧がかかるため、術後は門脈圧亢進症になる可能性が高いとされています。

なので、門脈シャントの手術では、門脈圧を測りながら、門脈圧亢進症にならないギリギリの範囲にとどめます。

1回の手術で一気にシャントを締めると、門脈圧が亢進して危険なため、2回、3回と分けて少しずつシャントを縛る必要があるのです。

 

今回のチャチャの門脈シャントの1回目の手術でも、門脈圧を測りながら、術後に問題が起きない安全な範囲で、シャントを縛っていただきました。

そのため、術後に門脈圧が上昇する事は考えられないそうです。

 

先生のお話では、今回、門脈圧亢進により腹水が貯まった原因は、以下の２つのいずれかだろうという事でした。

 

①術後の病理検査で判明した「先天性肝繊維症」の進行による、門脈圧亢進の可能性

②シャントを縛った部分の炎症による、門脈圧亢進の可能性

 

※「先天性肝繊維症」…肝門脈域が線維化する現象。肝線維化によって、門脈圧亢進症などが発生する。肝線維化の進行を予測する因子は現状では明らかになっていない。また、治療方法は人間の場合、肝臓移植が行われるが、猫の場合は移植ができないため、現状では治療法がない。

この病気は、人間でも大変珍しく、先生も猫の中では例を見た事がないとの事でした。

 

前者の場合は、門脈圧亢進を食い止めるために、シャントを縛った糸を解く必要があり、解くためにも再度手術をすることになります。

1回目の手術を行った意味が全くもってなくなります。

 

後者の場合は、炎症が治るのを待ちます。無事に炎症が治まった場合は、門脈圧亢進の症状が落ち着き、腹水も貯まらなくなります。

 

また1週間後（2月26日）に通院し、腹水が溜まっていないか、再度確認します。

腹水が増えているようだと、前者が強く疑われる、減っているようだと、後者の可能性が高くなります。

 

門脈圧亢進による、発作や体調の急変が起こる可能性があるため、この1週間は気が抜けない状態です。

どうかシャントを縛った部分の炎症による、門脈圧亢進で、治ってくれますようにと、祈るばかりです。

 

今回の通院の明細と血液検査の結果は以下です

2022/2/17までの合計治療・手術費用：136万5166円

※今までの通院にかかった交通費や療法食代を除く

↓ ↓ ↓