プロジェクト本文
初めまして。浅井と申します。
2021年2月に我が家に来たスコティッシュフォールドの琥珀が、生後たった3か月で致死率99%と言われる【猫伝染性腹膜炎】と宣告を受けました。
「目の症状と血液検査の結果から、猫伝染性腹膜炎(FIP)の可能性が高い。もしそうだとしたら、もって後1週間から1か月だろう」
先生からの突然の宣告に、地獄に突き落とされたような気分でした。
猫伝染性腹膜炎とは、猫の不治の病と言われている病気で、現在の日本では手の施しようのない病気です。
しかし、日本ではまだ未認証の薬【MUTIAN】に効果が見られ、病気が寛解した猫ちゃんがたくさんいると教えていただきました
保険適用外のため、薬代だけでも80万円を超え、2週間おきの血液検査などの診察や併発しているブドウ膜炎の治療費など、あわせて100万円ほどとなる多額の費用が掛かってきます。
また、投薬は84日間毎日同じ時間に続ける必要があり、途中でやめてしまうと再発の可能性があります。
本来であれば飼い主である私がまかなわなくてはいけない費用であることは、十分に理解しています。
ですがとても、私の力だけでは琥珀を救ってあげることができません。
どうか皆様の温かいご支援、ご協力をお願い致します。
設定金額の内訳と使い道
琥珀の場合ドライタイプの中期と診断されたため、1日当たり150㎎/体重1kgの投薬が必要です。
投薬開始時の体重は1kgだったので、1日当たり150㎎(6,000円)から始まります。
これまでの体重の増加から、生後6か月の平均体重2,5kgまで、1週間あたり200gづつ増えると仮定しています。
また、MUTIANは50mg単位での販売となるため必要投薬量も繰り上げて計算しています。
① 2021/04/05~2021/04/11 1kg×150mg=6,000円 × 7日 = 42,000円
② 2021/04/12~2021/04/18 1,2kg×150mg=6,000円 × 7日 = 42,000円
③ 2021/04/19~2021/04/25 1,4kg×150mg=7,500円 × 7日 = 52,500円
④ 2021/04/26~2021/05/02 1,6kg×150mg=7,500円 × 7日 = 52,500円
⑤ 2021/05/03~2021/05/09 1,8kg×150mg=9,000円 × 7日 = 63,000円
⑥ 2021/05/10~2021/05/16 2.0kg×150mg=9,000円 × 7日 = 63,000円
⑦ 2021/05/17~2021/05/23 2.2kg×150mg=10,500円 × 7日 = 73,500円
⑧ 2021/05/24~2021/05/30 2.4kg×150mg=12,000円 × 7日 = 84,000円
⑨ 2021/05/31~2021/06/28 2.5kg×150mg=12,000円 × 28日 = 336,000円
①~⑨ 合計 808,500円
また、定期的な血液検査などの検査代、診察料も別途で20万円ほど必要です。
治療費合計の約100万円から、貯金などからギリギリ支払える自己負担金の約40万円、あにファン手数料などを鑑みて、目標金額を60万円に設定させていただいております。
ご支援いただいた全額を、琥珀の治療費(薬代、検査代、診察代 など)とさせて下さい。
また、もし治療中に琥珀がなくなってしまった場合も治療費用は発生するため、ご支援金を返金することができませんのでご了承ください。
これまでの経緯・FIPと疑われるまで
2021/02/25
この日の夜、琥珀をお迎えしました。初日から膝の上でゴロゴロ喉を鳴らす、甘えたな子でした。しかし便は緩く、食欲もあまりありませんでした。引っ越した後2、3日は緊張しているためそのような症状が出ると伝えられていたことからすぐに治るだろうと考えていました。
身体が弱いためかお口を大きく開けても声は出ず、いつもサイレントニャーばかりでした。
2021/02/26
朝から下痢をしていました。形のない、水っぽい下痢です。下痢が続くため腸内やお尻に傷が付き、鮮血が混じるようになりました。しかし、お昼は走り回り元気いっぱい。たくさん遊んで、私の上でお昼寝をしていました。
お迎えして2日目とは思えないほど人懐こい子でした。
おかしいなと感じ始めたのは夕方です。下痢の色が白っぽくなり、嘔吐を繰り返す様になりました。4回目の嘔吐は何も出るものがなく、真っ黄色な胃液が出てきました。この時点で病院へ連れていくことにしました。
診断は胃腸炎。お薬をもらい、経過観察となりました。
2021/03/05
軟便が続くので再度病院へ。便の検査をしてもらいました。寄生虫の可能性があるので、外部の機関へ便を提出し、結果待ちとなりました。
2021/03/08
結果は、猫コロナウイルスと寄生虫が陽性でした。この猫コロナウイルスはほぼすべての猫が持っている良性のものだろうということで、寄生虫を駆除するお薬をもらいました。
2021/03/10
お薬がよく効き、猫らしいコロッとしたうんちが出るようになりました。今まで1日に3回程度していたうんちも、1回から2回に少なくなりました。
元気が出たのか、私たちの行く先々についてくるように。トイレの扉を閉めると泣くので開けたところ、隣で座って待っていました。
終わるまでじっとこちらを見つめてくる琥珀。
2021/03/18
左目の下が赤いように感じる。と言っても光が当たった時に血管の1、2本が赤みがかったように見える程度でした。日陰や夜の電気では全く異常なく見えます。
2021/03/22
下痢の経過観察で通院。寄生虫はすっかり消えて、完治とのことでした。ついでに目のことを聞いてみましたが、光を当てると分かる程度で、子猫は目の色が変わることがあるからその途中かもしれないと診断を受けました。
これまでの経緯・FIP疑惑から投薬開始まで
2021/03/30
目の赤みがひどくなりました。ネットで調べてみると、ブドウ膜炎によく似ているような気がします。しかも、子猫でブドウ膜炎を発病するときはFIPの疑いがある、と。不安になり、ワクチン接種のついでに先生にもう一度見てもらいました。
明らかに左右の色が違うのが分かると思います。
すると腫れがある、眼科の先生を紹介するから言ったほうがいい、と言われ、その足で40分ほど離れた眼科の動物病院へ向かいました。
診断はブドウ膜炎。
さらに先生の口からFIPの可能性があると告げられました。
理由としては、子猫でブドウ膜炎を発症する際はまずFIPを疑うためであるということと、血液検査の結果からたんぱく質の値が高く、貧血も起こしており、FIPに該当する症状が出ていたためです。
猫コロナウイルスの抗体価を調べるため外部の機関に提出することに。経過観察となりました。
血液検査の結果。たんぱく質の値が高く、貧血も起こしている。
2021/04/2
結果が出たとの連絡を受け、動物病院へ向かいました。猫コロナウイルスの抗体価は1600倍。先生の見立てとしては8割の確率でFIPだろうとのことでした。抗体価自体はそんなに高いわけではなく、FIPと断言することはできないようです。ただ、ブドウ膜炎がでていたり(この日には右目にも症状が出始めていました)血液検査の結果や体重減少などの理由から、可能性はかなり高いとの見立てでした。
2021/04/3
容体が急変したのはこの日です。いつもなら仕事に出かける主人の見送りをするのに、この日はベッドで寝たままでした。リビングへ上がった私の後をついては来るのですが、ソファに座っても膝の上には乗りません。いつもなら絶対にくつろがないような場所で、箱座りで眠るわけでもなくじっとしていました。呼びかけにも答えず、顔を突っ伏して何かに耐えるようにただじっとしていました。ゴロゴロも一度も鳴りません。
明らかに様子が違う、そう感じました。先生は確定ではないといっていたFIPの可能性。私も信じたくはなかった。だけど琥珀の様子を見て、覚悟しなければいけないのだと気づかされました。
カリカリには一切口をつけません。立ち上がるのが辛いようで、お水すら飲みませんでした。
2021/04/04
朝琥珀のご飯を食べる音で目が覚めました。ここ最近見なかった食べっぷりで、お代わりを要求してきました。家中を走り回り、階段を何度も行き来していました。
しかし夜になるとやはり、容体が急変しました。誰が見たって具合が悪いと分かるくらいぐったりとして、目は虚ろで瞬膜が出たままになっていました。体(おそらく腹部が)が小刻みに震えていました。痙攣、とまでは行きませんが、寒くて体の表面が震えているのではなく、体の内側がぶるぶると振動しているような感じでした。また、FIPの症状ではないかもしれませんが、爪が仕舞えず出っぱなしになっていました。
2021/04/05
ブドウ膜炎の薬がなくなったので、かかりつけの病院へ行きました。眼科でFIPの疑いありと診断されてから初めての来院でした。先生からFIPについての説明と、今後の治療についての説明がありましたが、MUTIANについての説明はありませんでした。主人がMUTIANについて尋ねると、取り扱いをしている病院を教えてくださいました。その病院も家から50分ほど離れていましたが、比較的琥珀の体調が安定していたため、その足で向かうことにしました。
その病院の先生は、血液検査の結果、外部機関の抗体価の結果、琥珀の様子を見てすぐにFIPだろうとおっしゃいました。エコーで腹部の様子を見ましたが、腎臓への影響はまだ出ていませんでした(琥珀と同じ症状の子は腎臓に症状が出ることがあるようです)。しかし、ブドウ膜炎が出ていることからドライタイプの中期であろうとの見立てでした。
外部の検査機関に出していた結果。たんぱく質の波形が通常と異なり、FIPの抗体価も高い数値が出ています。
※猫伝染性腹膜炎にはウェットタイプトドライタイプが存在します。ウェットタイプは腹水が溜まり、FIPであると診断が出しやすいです。しかしドライタイプは判断が難しく、全ての可能性をつぶして、最終的にFIPだと診断を出すほかありません。そのため治療が遅れ、手遅れになる子が多くいます。
この日から薬の投与が始まりました。先生から10日分頂き、あとはサイトから自分で買ったほうが安く手に入るからと購入先を教えていただきました。
この日の領収書。10日分のお薬で60,500円(税込み)でした。
公式サイトより個人輸入。20日分で約12万円でした。(レートなども関係するため、おおよその金額とさせてください)
人間が飲むにも大きいサイズで、こんなものを子猫に84日間毎日上げなくてはいけないのかと、胸が苦しくなりました。
カプセルのままでは到底飲み込むことができないので、中身を取り出しチュールに混ぜて与えます。
始めはいつものちゅーると同じように食べていた琥珀でしたが、途中で何かに気が付き逃げ回るようになりました。
そんな琥珀を主人が押さえつけ、私が注射器で口に流し込む。これを3回してようやく薬をすべて与えることができました。
とても色の濃い薬で、私の服も、ソファも、ラグも、琥珀が逃げ回った家中が黄色く汚れました。
子猫には大きすぎる薬……。注射器で口をこじ開け与えます。
投与が終わりしばらくソファの下から出てこなかった琥珀ですが、気が付くと家中を走り回っていて、カリカリも食べていました。
短時間でこんなに具合がよくなるなんて……到底信じられないくらいの回復でした。
遊び終わって早く寝ようと催促する琥珀。
だけどそれが、私たちの希望になりました。
治る、良くなるんだ。そう確信しました。
リターンについて
お礼のメールやお手紙、飼い主厳選琥珀の激可愛い画像、絵の得意な主人が作成するポストカードをリターンとさせていただきます。
一つ一つ心を込めて製作、お送りさせていただきます。
よろしくお願い致します。
実施スケジュール
2021/04/20 クラウドファンディング開始
2021/06/13 クラウドファンディング終了
2021/08/30 琥珀の経過観察に入り次第、順次リターン発送予定です。
治療経過については、SNSにて更新をしていきます。
Instagram:gu_gu_kohaku
Twitter:作成中
おわりに
どうか、皆様のお力を貸してください。
琥珀を助けてください。
身勝手なお願いであることは重々承知しています。
自分たちで治療費もまかなえないのに、といった批判はあるかと思います。
どんな批判、避難でも受け止める覚悟です。
でもどうしても、私たち夫婦の力だけでは琥珀を助けてあげることができません。
私たちの力では、こんなに甘えたで小さな琥珀を、ただ見殺しにするしか出来ません。
治療薬が本当に効くのかも、毎日の辛い投与が琥珀のためになるのかも、私には分かりません。
だけど、どんなに身勝手でも、人間のエゴでも、元気な姿の琥珀をもう一度見たいです。
ご飯を出せば嬉しそうに寄ってきて、ソファの真ん中でおへそを出してぐっすり眠って、ティッシュをちぎって遊ぶ琥珀を、もう一度見たい。
テレビの配線で遊んでいたこと、ご飯を狙ってきたこと、ルンバに攻撃していたこと、どうして怒ってしまったんだろうって、どうして好きにさせてあげられなかったんだろうって、そればかりをずっと考えています。
どれだけ部屋を散らかしてもいいから、何を壊したっていいから、もう一度無邪気に遊んでほしい。
どんないたずらでもいいから、家にあるもの、私たちが与えられるものすべてを使って、毎日を楽しく過ごしてほしい。
それが私たちの願いです。
たいしたお礼も用意できません。
直接お礼をお伝えすることもかないません。
だけど、どうか、皆様のお力を貸してください。
夫婦共々初めてのクラウドファンディングで、SNS等にも疎く、至らぬ点があるかと思いますが、よろしくお願い致します。
最後までお読みくださり、本当にありがとうございます。
心から御礼申し上げます。
浅井