プロジェクト本文
フィリックス・アニマ代表の藤森と申します。
老犬、老猫、ハンディキャップや病気を抱えた犬猫を中心に、現在200匹を越える犬猫をボランティア6名で保護、飼養、介護しています。
保護した子たちを大切に育てているなか、繁殖場から保護をしたテルミツ君がFIPだと判明、そして別の繁殖場から保護をしたキャサリンちゃんが悪性の乳腺ガンである事も同時に発覚しました。
繁殖用として子供が産めなくなるまで体を酷使されていたところを保護したキャサリンちゃん、ワクチン摂取や治療などをしてもらえず感染症により片目を失明してしまったテルミツ君を、この更なる苦しみから一刻も早く救ってあげたい、幸せになってほしいという一心で、このプロジェクトを立ち上げさせていただきました。
みなさまの温かいご支援を、どうかよろしくお願いいたします
もくじ
「felix=幸せ」「anima=命」
フィリックス・アニマの活動について
フィリックス・アニマは老犬、老猫、ハンディキャップや病気を抱えた犬猫を中心に保護・飼養しているボランティア団体です。
- 多頭飼育崩壊、繁殖場で不要とされた犬猫
- 事故や罠などで負傷した地域猫や飼い主のいない猫
- 保健所で殺処分と判断された犬猫
- 飼い主の入院、死亡で居場所をなくした犬猫
など現在200匹を越える犬猫を、身内や引き取った方、活動に賛同して下さる支援者様からの善意の寄付、そしてボランティアの方々からの協力で、常にギリギリの状態ではありますが、保護、飼養、介護しています。
具体的には、高齢、癌や白血病、その他の感染症を患っている犬猫、半身付随、攻撃性のある犬猫、未熟児、奇形、また問題行動のある犬猫を引き取り、その子たちが最期まで快適に過ごせるような環境で保護をしています。
保護している犬猫は老犬老猫であったり病気やハンデなどがあるため、基本的には譲渡は行わず、施設による終生飼養に取り組んでいます。
団体を立ち上げたのは2017年ですが、私が代表となる前の先代の時から数えると、50年間で約7000匹の動物たちを保護してきました。私と先代が住み込みで動物たちの面倒を見ていますが、他にも6名のボランティアが、仕事帰りなどにシェルターに立ち寄り、掃除、お世話、新聞紙をシュレッダーにかけてくれるなど、助けてくれています。
シェルターは家まるごと3棟の広さがあり、ひと部屋ごとフェンスで仕切りを付け、群れ、病気ごとに分けて、ストレスを与えないように保護をしています。庭には、犬舎とドックランもあります。
寄付や数名の個人の収入でなんとか保護活動を続けてきておりましたが、赤字となっており、ギリギリで活動を続けている状態です。
「生きたくても自身ではどうにもならない犬猫のために必要とされる治療を施し、苦痛のない生活を送らせたい」という想いで、一匹でも多くの命の支えになりたいと努めていますが、存続が困難な状態が続いています。
みなさまからいただいたご支援を、保護猫「テルミツ」「キャサリン」の治療費に充てさせていただきます。
2020年3月初旬、同繁殖場から保護をしたテルミツ君がFIPだと判明、別の繁殖場から保護をしたキャサリンちゃんが悪性の乳腺ガンだということも同時に発覚しました。
キャサリンちゃんのガンは自壊していた為、緊急手術をしています。
猫ちゃんの乳腺ガンは通常の倍速で転移するために、本来は全摘をしなければなりませんが、テルミツ君のFIP治療にも高額な薬を購入しなければならないため、どうしても費用がなく局所のみの摘出となりました。
しかし手術の際に第4乳腺に転移が見つかり肺に転移している可能性が極めて高いとの事で至急手術が必要だと言われています。
テルミツ君は、昨年FIPを発症した子の薬がすこし残っていたため、FIPが判明してすぐの3月5日から投薬を始めています。
ウェットタイプの早期のため、1日に100/kgの投薬が必要です。
現在の体重(3.8kg)で計算すると、いま手元にある薬が20日分にしかならず、3月25日以降の投薬が危ぶまれています。
先述の通り、フィリックス・アニマでは昨年200万円以上の赤字、本年も1~2月の医療費だけで71万円かかっていて、これ以上の費用が捻出できない状況です。
だからと言って、治療を諦めることはできません。
今まで人間の欲望のために利用されて来た命。快適ではない環境のもとで辛い日々を過ごして来た命。幸せにしてあげたい。
生きたくても自身ではどうする事も出来ない子に必要な治療を施し苦痛のない生活を送らせてあげたいです。
プロジェクトの実施スケジュールとご支援金の使い道
テルミツ君のFIP投薬治療を途切れることなく続けつつ、キャサリンちゃんの手術費用が集まり次第、全摘出手術を至急実施します。
●テルミツ君のFIP治療費用
回復による体重増加を加味し、以下の治療費がかかると想定しています。
400㎎×20日
(手元にあるため0円)
400㎎(10,000円)
×10日=100,000円
450㎎(11,250円)
×54日=607,500円
血液検査(10,000円)
×6回=60,000円
テルミツ君の治療費
合計767,500円
●キャサリンちゃんの悪性乳腺ガン治療費用
CT、病理検査、手術前検査、手術、入院費用
=30万円
手術後、抗がん剤治療を行う事も考えられます。
キャサリンちゃんの治療費
合計300,000円~
リターンの制作費用やクラウドファンディング手数料を加味して、目標金額を120万円に設定させていただいています。
フィリックス・アニマのこれまでの実績
2018年:保健所から犬2匹、猫24匹。ボランティア崩壊から猫23匹。TNRでリリース出来なかった猫20匹。ブリーダー放棄犬2匹。看取り40匹。
2019年:保健所から犬1匹、猫20匹。高齢・施設入所から猫10匹。TNRでリリース出来なかった猫14匹。ブリーダーから犬1匹、猫8匹。看取り33匹。
2020年:保護猫52匹、看取り58匹。
現在飼養頭数 猫234匹 犬3匹
繁殖場の子達は幸せを知りません。
ペットショップで売られているのはほとんどがオスばかりで、メスは繁殖用として年に何回も出産を強いられ、子供が産めなくなるまで体を酷使されています。
そのため、保護したメス猫ちゃん達の多くはホルモンバランスが崩れて、猫ちゃんでは珍しいと言われる子宮蓄膿症の子が多くいます。キャサリンちゃんもその中の1匹です。
保護してきた中には1才で2kgも体重の無い子が帝王切開をされて不要とされた子もいました。
そういった劣悪な繁殖場では、もちろんワクチン摂取や治療などをして貰える筈もなく、ほとんどの子が感染症にかかっています。テルミツ君も感染症により片目を失明していました。
そんな子達にこれ以上の苦痛は必要ありません!十分すぎるほど身を削って来ました。不幸になるために産まれて来たなんてあんまりです!幸せになって欲しい。切実な思いです。
おわりに
優しい飼い主に出会い、温かな家族の中で一生を終える犬や猫がいる一方、その温かさを知らず生きざるを得ない犬猫がいるのも事実です。
罠にかかり片足を失ったまま懸命に生きる猫、人間の欲望のためにボロボロになるまで利用され続けた犬猫。
それは人間の歪んだ考えの虐待です。
弱っているから、病気だから、犬だから、猫だから死んでも構わない。そんな風には決して思えません。
老いていても、病気があっても生きるために必死に食事もします。
愛情を持って接すれば、どんな犬や猫でも穏やかな表情になり、与えた愛情に愛くるしい仕草で返して来ます。
ハンディキャップのある子でも健気に精一杯生きようとする仕草に日々励まされます。
だからこそ、生きるための希望の光を与えてあげたいと思っています。
そして、またそういった不幸な犬や猫が減っていくように願わずにはいられません。
このプロジェクトにご理解、ご賛同いただける方の温かいお気持ちはキャサリンちゃん、テルミツ君に必ず届けます。
どうか応援よろしくお願い致します。