プロジェクト本文
はじめまして。保護猫カツオの保護主のたけうちと申します。
この十数年で約500匹以上、野良猫として生まれて行き場のない猫たちや、人間の勝手な事情で放棄・遺棄された猫たちを保護し、里親へと送り出す手伝いをしてきました。
このプロジェクトは、猫伝染性腹膜炎(FIP)を発症し、命の危機に瀕しているキジトラの男の子「カツオ」を治療するために立ち上げたプロジェクトです。
今まで、色んな方から猫たちの保護を頼まれてきました。
自分にできる範囲でと思い、これまで保護した猫たちの保護費用や医療費をすべて負担したうえで、里親へと送り出しています。
しかし未承認薬でのFIP治療ともなると、カツオに個人で高額な治療費をかけてあげるだけの余裕がありません。
今回は、皆さまにお力をお借りし、カツオをFIPから救い出し、そして、保護猫を卒業し、幸せな家猫へと送り出してあげたいです。
どうか皆様、カツオに温かいご支援をお願いいたします。
もくじ
プロジェクトの目標・実現したいこと
84日間の投薬治療を完遂し、経過観察期間を経て、寛解を目指します。
寛解後には、頑張ったカツオの全てを引き受けてくれる里親さまを探し、幸せな家猫へと送り出すことが最終目標です。
カツオのFIPはウェットタイプの初期と診断されました。
治療薬は、体重が増えると服薬量が増えるため金額が変わりますが、現在の体重で1日9,800円、それを84日間で823,200円です。
数回の各種検査代を合わせると概算で900,000円から1,000,000円程度の治療費が見込まれます。
2回の通院及び薬代ですでに支払っている治療費の218,940円、これから体重増加による薬代の増額、及びクラウドファンディング手数料10%を鑑み、800,000円を目標金額とさせていただきます。
どうか皆様、ぜひ、お力添えをお願い申し上げます。
カツオについて
カツオは、1才未満のしょぼくれ顔のキジトラの男の子です。
千葉県内の臨海地帯にある物流会社の倉庫で社員の方からエサを貰い生きていましたが、ある日、お客様の荷物の鰹節の梱包を破いているところが防犯カメラに撮られてしまい、上司に「捕まえて、保健所に連れていけ!」と叱責され、困り果てた社員さんから「少し大きな子猫を保護して欲しい」と相談がありました。
それが、2021年7月16日のことです。
保護時は威嚇が激しく、手は出すは、口は出るはの手の付けられない暴れん坊でしたが、猫が好きでケージ越しに猫に甘えた声をかけるようになってきたのが最近のことです。
8月後半に保護部屋のエアコンが故障し、緊急避難先で膀胱炎かな!という症状がみられ、病院で抗生剤、消炎剤の治療をしました。
保護部屋に戻ってからも、何となく元気がない、オシッコの色が黄色いと病院を受診し血液検査したところ、腹水が溜まり熱も高く、FIPかも、と言われました。
MUTIAN取扱いの動物病院を受診し、検査の結果、FIPウェットタイプ初期との診断が下されました。
MUTIANでの治療開始から2週間後の10月5日に診察を受けたところ
腹水が抜けたらリンパ節の腫れが移っていたため混合タイプ(ウエット・ドライ複合型)と診断されました。
猫伝染性腹膜炎(FIP)・猫伝染性腹膜炎(FIP)治療について
多くの猫が持っている、猫コロナウイルス(FCoV)が原因で起こる病気です。
FIPであると確定診断された場合、恐ろしいことに【致死率ほぼ100%】と言われています。
FCOVは容易に感染するものの弱毒性のウイルス(猫腸管コロナウイルス:FECV)であり、無症状~下痢嘔吐など腸炎に似た軽い症状をもつに過ぎません。
しかし、猫伝染性腹膜炎(FELINE INFECTIOUS PERITONITIS:FIP)は、猫コロナウイルス(FCOV)が突然変異によって「猫伝染性腹膜炎ウイルス(FIPV)」となり、それに依って引き起こされる致命的な免疫性ウイルス疾患とされています。
生存率は極めて低く、発症すると平均生存期間が僅か9日間とされてきました。
長年、効果的な治療法はなく、死の宣告といわれてきた猫の病気です。
●FIPの症状とは?
FIPは症状の特徴から「ウェットタイプ」と「ドライタイプ」もしくはその両方の「混合タイプ」に分類されます。
共通する症状の徴候として、「抗生物質に反応しない」「食欲の減退」「元気の消失」および「嗜眠(寝てばかりいる)」「4日以上の高熱が続く」などがあります。
またウェットタイプの場合、腹部または胸部内に水分が溜まること(腹水・胸水)で、これらが時に呼吸困難を引き起こすことがあります。
FIPは診断後、急速に症状が悪化することが知られており、迅速な対応が求められる病気です。
●猫伝染性腹膜炎(FIP)の治療法は?
一般的には猫伝染性腹膜炎(FIP)は、完治させる治療法がありません。
病院で診察を受けたときに
「FIPの場合、延命するためだけの治療しかありません。」
と言われました。
しかし近年では、未承認薬による治療でFIPを寛解した猫が、世界中にどんどん増えてきています。
現在は承認された治療方法がない難病FIP。
この絶望的な難病と立ち向かわなければ、カツオを救うことはできません。
ご支援金の使い道
皆様から頂いたご支援金はすべて、カツオのFIPの治療薬、検査費用に使わせていただきます。
FIP治療薬は、病状及び体重で服用する容量が決まります。治療開始時、カツオは、ウエットタイプ初期、体重は3.3㎏のため、1日の薬代は9,800円です。
200mg(1日1錠):
84錠×5600円=470,400円
100mg(1日1錠):
84錠×2800円=235,200円
50mg(1日1錠):
84錠×1400円=117,600円
合計:823,200円
投薬中の検査費をプラスすると、トータル900,000円から1,000,000円ほどかかる計算になります。
既に、2回の通院及び薬代で218,940円の治療代を支払っています。
投薬開始から14日後の10月5日に診察を受けたところ、混合タイプ(ウエット・ドライ複合型)と診断されました。
そのため残り70日間の薬代が1.5倍になってしまいました。
みなさまの温かいご支援を頂き、カツオの治療を継続させてください。どうかご協力のほど、よろしくお願いいたします。
リターンについて
【全額応援コース】
ご支援金の全額をカツオの治療費として使わせていただくため、メールや経過報告においてお礼させていただきます。
【支援コース】
お礼のメールや経過報告、ご支援金に応じた心ばかりのお品をリターン品としてお送りいたします。
※いずれのコースも84日間の投薬治療終了後、2021年12月下旬を目途に、準備が出来次第、お送りさせていただきます。
スケジュールが変わりましたら、都度、ご連絡させていただきますので、よろしくお願いいたします。
実施スケジュール
当プロジェクトのスケジュールは下記のとおりです。
・2021年9月20日~2021年12月12日 : 治療期間(84日間)
・2021年12月12日~2022年3月12日 : 経過観察期間(3カ月間)
84日間の投薬治療後、 3カ月間の経過観察となります。
再発しなければ「寛解」となり、里親様へのご縁探しが始められます。
おわりに
わたしの願いは、カツオがFIPを克服し、そして、幸せな家猫として保護猫を卒業していく姿を見ることです。
今まで死を待つばかりの病と言われた猫伝染性腹膜炎(FIP)も、未承認とは言え、治療薬が開発され、そして、その薬で救われる可能性が持てるようになったことは、とても喜ばしいことと思います。
願わくば、日本国内でこの治療薬が承認され、躊躇することなく保護猫、家猫の区別なく、治療が受けられるように、一日でも早くなってくれたらと思います。
どうか皆様、カツオはFIPを克服し、こんなに幸せに暮らしているよ!とご報告ができるよう、ぜひ、お力添えを心からお願い申し上げます。