プロジェクト本文
はじめまして、ハチの飼い主の金子と申します。
保護猫のハチを家族に迎えて間もなく、発症率2%とも言われる大変珍しい病気「門脈体循環シャント」であることが分かりました。
(先天性の血管の奇形で、門脈シャント、PSSとも呼ばれています)
門脈シャントは、早期に手術ができれば完治も望める病気です。
病気の症状が進行してからでは手遅れとなり命に関わるため、手術は一刻も早く行う必要があります。
かかりつけ医による当初の予想では、症状や血液検査の数値から、手術は1回、費用はおおよそ35万円と伺っておりましたので、自己資金で治療をするつもりでした。
しかしCT検査の結果、予想よりも血管の状態がとても悪く、
・手術は3回
・費用も3倍の総額100万円を超える見込み
となってしまいました。
手術を3回も行うことは想定外で、恥ずかしながら私の経済力では費用の準備が間に合いません。
大変恐縮ではございますが、ハチの命を助けるため、どうかご支援をお願いいたします。
もくじ
プロジェクトの目標・実現したいこと
大きな手術を乗り越えて、ハチの完治を目指すことが目標です。
門脈シャントの根本的治療は手術しかなく、ハチの病状から、手術は合計3回行われる予定です。
~ 手術費用と目標金額について ~
1回目の手術は、先日2021年7月29日に無事終了しました。
手術費用は334,930円でした。
※術後1週間の入院が必要で退院時に支払いをしたので、領収書の日付は退院日の8月5日になっています。
同様の手術をあと2回(合計3回)行う予定なので、
●残りの手術費
334,930円 × 2回 = 669,860円
●手術費用の総額(初回込み)
334,930円 × 3回 = 1,004,790円
がかかる見込みです。
残りの手術費に、クラウドファンディングの手数料(10%)、リターン品にかかる費用を考慮して、750,000円を目標金額とさせていただきました。
~ 門脈シャントという病気について ~
門脈シャントは、門脈という肝臓付近の血管に、シャントという本来とは別ルートの血管ができてしまう病気です。
ハチは生まれつき、このシャントがありました。
本来、食事を消化する時に発生するアンモニア等の毒素は、門脈(正常血管)を通り肝臓で解毒されてから全身を巡ります。
しかし、シャント(異常血管)があることにより、解毒されないままの血液が全身を巡ってしまい、様々な神経症状を引き起します。
病気が進行すると肝性脳症を起こし、よだれ、ふらつきが起こったり、重症化すると徘徊行動、痙攣発作、昏睡状態になり、最悪、死に至ります。
門脈シャントは、手術によってシャントを閉鎖することができれば、完治も望める病気だそうです。
シャントのある場所や本数などによって閉鎖が見込めない場合は手術不可となり、内科治療で症状を緩和し延命するしかありません。 その場合の寿命は早ければ数ヶ月…
ハチは幸いなことに、手術可能な状態でした。
ですが、ハチのシャントは非常に太く、門脈の方がかなり細いそうです。
※中央に縦に黒くあるのがハチのシャントです。非常に太く上部にある心臓に、解毒されていない血液が直接流れ込んでしまってる状態です。
一度にシャントを閉鎖すると門脈への負担が大きくなってしまうので、何度かに分けて徐々にシャントを閉鎖する手術が必要とのことでした。
手術は合計3回行う見込みとなり、手術費用も予定の3倍かかることになりました。
病気の症状が進行してからでは手遅れになるため、手術は一刻も早く行う必要があり、最短のスケジュールで行われます。
しかし、手術を3回も行うことは想定外で、恥ずかしながら私の経済力では手術費用の準備が間に合いません。
ハチは小さな体ですでにお腹を12針も縫う大きな手術に耐え、今は次の手術に備えて内科治療を毎日頑張ってくれています。
どうかハチの門脈シャント完治のため、ご支援をよろしくお願いいたします。
ハチとの出会いと病気の発覚
〜 ハチの生い立ち ~
ハチの母猫ちゃんがまだ妊娠中の頃、保護主の山崎さんのお宅に住み着き、そこで七つ子で産まれました。
生後2ヶ月まで、母猫ちゃんと保護主さんに見守られて兄弟たちとすくすく育ちました。
~ ハチと私との出会い ~
ハチと出会う以前、私は約20年ほど猫2匹と暮らしていました。
その2匹が立て続けに亡くなり、とても辛くてもう動物を飼うことは無理かもしれない…と思っていました。
2匹を見送ってから1年半後、人づてに子猫の里親を探している人がいると、たまたま写真を見せてもらったのがハチとの出会いでした。
どうしてもハチワレの子が気になって連絡させてもらったところ、トントン拍子に話が進み、その日のうちに一度会いに行くことに。
生後2ヶ月になる2021年6月11日にトライアルを開始、その後正式に家族に迎えることになりました。
私自身子供がいますが、子供にとっては産まれた時にはもう先代の子達がいたので、家に猫がいることが当たり前。
なのでハチが家に来てくれた時、「やっぱり家に猫がいるといいね♪」としみじみ言っていました。
↑初めて会いに行った時の写真です。
ハチはとても人懐っこく、活発で元気な子でした。
先代の子達のことも思い出しながら、改めて猫のいる生活に幸せを感じました。
そんな幸福感いっぱいの中、突如告知されたハチの病気…
「どうしてハチが…」
とショックでたまりませんでした。
~ 手術を決意するまで ~
家族に迎えて3週間を過ぎる頃、ハチが突然体調を崩してそのまま4日間の入院。
- 「門脈シャント」という聞いたことの無い病名。
- 手術でしか治らないということ。
- 手術は非常にリスクの高い手術であること。
- 病気により、検査や手術で行う麻酔だけでもリスクが高くなっていること。
- 手術をしなければじきに神経症状を起こし、確実に短命であること。
- 治療費は高額になること。
一度に受け止めきれない残酷な現実に、最初はどうしたらいいのか分からなくなりました。
でも、病気は確実に進行していくし、いつ神経症状が出てしまうかは分からない…
手術は一刻も早く行う必要があり、ゆっくり考えている時間もありませんでした。
保護主さんに病気の事を連絡した際、「こちら(保護主さん宅)で引き取った方が良いのでは?」という話をしているとのお申し出もいただきました。
限られた時間の中で本当に色んな事を考えましたが、我が家に迎えてほんの1ヶ月とはいえ、ハチを手放すと想像しただけで引き裂かれる思いでした。
保護主さんをはじめ周りの色んな方にも相談し、たくさん助言も頂きました。
この大変珍しく難しい病気でありながら、かかりつけ医のおかげで早期発見ができ、門脈シャントの権威である病院をすぐに紹介していただけたこと。
その病院が幸い県内にあったという幸運。
そしてその先生がハチを診てくださり手術ができると診断してくださったのなら、
ハチの命を諦めたくない!
信じて手術をお願いしよう!
と思いました。
これまでのハチの病状と治療の経緯
~ 最初に症状が出てから門脈シャントと診断されるまで ~
2021年6月11日に生後2ヶ月でハチを迎えました。
その1週間後に初めて病院に行き、一般的な血液検査をしました。
何の異常も無く、三種混合ワクチンの1回目の接種もし、毎日元気に過ごしていました。
初めて症状が出たのは、迎えてから約3週間後の2021年7月2日のことでした。
症状が出た日からの治療の経緯は、
にまとめさせていただきました。
2021年9月21日までにかかった治療費の合計金額
482,180円
ご支援金の使い道
今後に控えている、2回目、3回目の門脈シャントの手術費用に充てさせていただきます。
手術の間隔は2~3ヶ月ごとに行う予定で、2回目の手術は10月中を予定しています。
3回目の手術は、2回目の手術後2~3ヶ月後になる予定です。
リターンについて
【 全額応援コース 】
リターン品なし。
支援金の全額をハチの手術費用に充てさせていただきます。
感謝の気持ちをメールでお送りします。
【 支援コース 】
リターン品あり。
支援金の一部でハチのポストカードや2022年カレンダーを作成してお送りし、残りをハチの手術費用に充てさせていただきます。
感謝の気持ちをメールでお送りします。
実施スケジュール
●プロジェクト開始以前
- 2021年7月2日…はじめての症状
- 2021年7月3日…診察、即入院
- 2021年7月6日…退院、自宅での内科治療開始
- 2021年7月16日…CT検査により門脈シャント発見
- 2021年7月29日…1回目の手術
●プロジェクト開始以降
- 2021年10月1日…プロジェクト開始
- 2021年10月31日…プロジェクト終了
- 2021年11月2日…2回目の手術予定
- 2021年12月下旬…リターン発送
- 2021年12月〜2022年1月…3回目の手術予定
ツイッターとインスタグラムで、随時ハチの日常や治療の経過を報告しておりますのでご覧ください。
知人からの応援メッセージ
ハチの母猫の保護主 山崎様より
私の元上司であり、現在はペットメモリアルRinne代表の大嶽様より
おわりに
本来なら自己資金で賄うべきところ、このようなご支援のお願いをすることをお許しください。
自分の経済力に見合った範囲で出来る治療を選択すべきだったのかもしれません。
ですがそれは、目の前にある尊い命を救える方法があるのに、あきらめて看取りを選択することでした。
悩む私を見て、周りの方々から励ましのお言葉や助言をたくさんいただきました。
そのおかげでハチの命を救うことを第一に考え、クラウドファンディングに挑戦するに至りました。
猫の門脈シャントは大変珍しく、また見つけにくいと言われる病気ですが、ハチは早期発見、早期治療を開始できたことで、投薬や食事制限はありますが、普段はとても元気に生活できています。
命に関わる病気を抱えてるようには全く見えません。
ですがハチの体の中には間違いなくシャントがあり、解毒されていない血液が今も体内を巡っています。
その毒がいつ脳に達し、神経症状を起こすかは誰にも分かりません。
どうか幼いハチの命を救うため、ご支援ご協力を何卒よろしくお願いいたします。