プロジェクトオーナーによる銀行口座への直接支援についての対応と、新規システム検討についてのおしらせ
あにファンは、2020年10月にオープンした日本初の「動物専門クラウドファンディングサイト」です。 あにファンに問わず、動物関連のクラウドファンディングプロジェクトにおける「クラウドファンディング以外の方法での支援」につ […]
あにファンは、2020年10月にオープンした日本初の「動物専門クラウドファンディングサイト」です。
あにファンに問わず、動物関連のクラウドファンディングプロジェクトにおける「クラウドファンディング以外の方法での支援」について以前よりご意見をいただいておりました。
このページでは、
- 各支援方法におけるあにファンの考えと今後の対応
- 支援金額を透明化するための新しい支援システム採用検討のおしらせ
について書かせていただきます。
あにファンでは現在、
- プロジェクトに必要な金額
- オーナーさまご負担金額
- プロジェクトへの支援金額
- プロジェクト外での支援金額
が分かる、新しい支援システムの導入を検討しております。
導入に際してTwitterにてアンケートを実施いたしますので、ぜひ参加下さいますと幸いです。
もくじ
プロジェクト以外での直接支援について
あにファン以外の大手クラウドファンディングサイトを含め、動物関連のクラウドファンディングプロジェクトでは
- 銀行口座へのお振込み
- PayPayなど電子マネーによる送金
- Amazon欲しいものリスト
など、プロジェクト以外の支援方法を併用しているオーナーさまが多くいらっしゃいます。
あにファンとしては、これまで口座公開についてご相談くださったオーナーさまには
「支援状況が不透明になるなど複数の理由から、プロジェクト期間中はできればクラファンだけに絞ってほしい」という旨をお伝えしたうえで、禁止にはしてきませんでした。
しかし、あにファンからオーナーさまにお伝えしたり、ご支援者さまやご意見をくださる方々が懸念されている通り、クラウドファンディングと直接支援との併用にはいくつかの問題がありました。
クラウドファンディングと直接支援との併用における問題点
クラウドファンディングと銀行口座などへの直接支援を併用すると、ご支援者さまに不信感を抱かせてしまったり、プロジェクトの信頼性を失ってしまう可能性があることを含めた、いくつかの弊害・デメリットがあります。
ご支援状況が不透明になりやすい
クラウドファンディングでは、
- 目標金額
- 現在の支援金額
- 目標達成率
が表示されるため、プロジェクトの実施まであといくら足りないか、ということが公表されています。
しかし、直接支援はクラウドファンディングの「現在の支援金額」「目標達成率」には反映されません。
直接支援についてツイッターなどでご報告を上げていたとしても、なかにはプロジェクトページの情報だけを見てご支援くださる方もいらっしゃるため、プロジェクトの正しい進捗情報を知らないまま支援してしまう可能性があるという問題を抱えていました。
この問題のために、目標金額やプロジェクト実施に必要な金額以上に支援が集まってしまう可能性がある、と懸念されている方がいらっしゃることも事実です。
ご支援者さまがどなたかわからない
クラウドファンディング以外での直接支援では、メールアドレスの収集など、ご支援者さまの情報を取得する手段があまりありません。
そのため、
- 御礼メールやリターンをお送りできない
- ご返金対応ができず思わぬトラブルに発展する可能性がある
- ご支援者だと偽った第三者から返金やリターンの要望をされる可能性がある
という問題がありました。
あにファンを含むクラウドファンディングサイトの存在意義として、こういったオーナーさまとご支援者さまとの直接のトラブルを避けるため、という点も大きいと考えています。
どこに支援すればいいかご支援者さまを混乱させてしまう
人間の行動心理として「選択肢が多すぎると、選択することをやめてしまう」という傾向があります。
そのため、たとえばご支援者さま(になるかもしれないユーザーさま)が、プロジェクトオーナーによるご支援ご協力をお願いするツイートなどを見たときにも
「プロジェクトページをみる」
という選択をする以前に、
「口座への支援、電子マネーでの支援など、たくさんの選択肢」
が目の前に現れるため、
そもそもプロジェクトページを見ることすらしなくなってしまう、という可能性を秘めています。
クラウドファンディングサイト側の問題点
これまでのクラウドファンディングサイトでは、従来の仕様から動物関連のプロジェクトに適していないシステムがたくさんありました。
支援金が手元に届くまでが遅い
従来のクラウドファンディングでは、
- 何かを始めたいが、資金が足りない
- クラウドファンディングで資金調達
- 資金調達終了後に活動を開始
という流れが一般的でした。
しかし、動物関連のプロジェクトでは、病気の治療などいますぐに資金が必要な場合が多く、プロジェクト終了後に資金が手元に届くのでは遅すぎる、という問題がありました。
あにファンではその問題を解消すべく、集まったご支援金をプロジェクト期間中からいつでも受け取り申請ができるしくみを業界で初めて採用しています。
目標金額の根拠がわかりづらい
従来の購入型クラウドファンディングでは、プロジェクトの実施に必要な全額を目標金額に設定することが基本でした。
しかし、動物関連のプロジェクトは
- 目標金額
+必要になる治療費全額
-自己負担(できそうな予想金額)
+クラファン手数料
+リターンの制作費用
このすべてを、あらかじめ予想したうえで設定しなければならず、プロジェクト開始以降は変更できませんでした。
そのため、プロジェクト開始後に
- 病状が変わり必要な治療費が変わった
- オーナー自己負担額を追加確保できた
(臨時収入や借金など)
などがあっても、最初に設定した「予想金額」から変更することができず、本当に必要な金額がわかりづらくなってしまっているプロジェクトが多々存在しています。
なかには自己負担金額の記載がなく、「個人的な飼い猫の治療なのに、全額クラウドファンディングで賄おうとしているのではないか」という風に見えてしまうプロジェクトも存在している状況です。
あにファン運営者も、過去のプロジェクトでこの問題に直面していました
動物専門クラウドファンディングサイト「あにファン」は、運営者である私自身が愛猫のFIP(猫伝染性腹膜炎)治療のためにクラウドファンディングを実施し、2匹の投薬が終わってから立ち上げたサイトです。
はじめてのFIP治療プロジェクトの際には、
- すでに1匹がFIPによって亡くなっていた
- まだあまりFIP治療のプロジェクトがなかった
- そのためFIP治療に関する情報もあまり出回っていなかった
などのことから、かなりの焦りや不安感を抱いており、その結果プロジェクト本文の記載や目標金額の設定を誤り、多大な不信感を与えるプロジェクトを作り上げてしまいました。
その後活動報告などでご説明をさせて頂き、ある程度の誤解は解消しましたが、一度出回った不信感は簡単には拭えず、プロジェクトへのご支援があまり届かないまま終了しています。
その後2回目のプロジェクトを立ち上げましたが、すでにプロジェクト実施中にも投薬費用が足りなくなってしまう状況となっており、クラファンだけでは投薬継続ができず、当時あまりいなかった口座公開による直接支援を(やむを得ず)お願いすることとなりました。
(当時のツイートはこちら)
2回のクラウドファンディング、直接支援、BASEでのグッズ販売/ご支援など、皆さまからのご支援のおかげで、2匹のFIP治療を終えることができました。
飼い主が借金をしてでも愛猫の治療をすることは当たり前ではありますが、、コロナ禍による減収もあり、自己資金だけでは治療が叶いませんでした。 飼い主の自己負担金(借金)は80万円を超え、減収も続いているため、いまも間に合わないながら返済を続けています。
FIP治療は非常に高額です。2匹の治療に257万ほどかかりました。
3割ほどは飼い主でなんとか用意し、治療を手助けして下さる方々がいらっしゃるなかでも、直接支援のお願いをしたことや、プロジェクト設定間違い、ひいてはあにファンを運営していることなどが目立ってしまい、いまだに批判や厳しい意見を投げかけてくる方がいらっしゃる状況でもあります。
…話がそれてしまい申し訳ありません。
動物関連プロジェクトにとって、あまりいい現状ではありません
実際に、動物のいのちを助けたい!と応援・ご支援くださる方もおおく、あにファンとしても動物関連プロジェクトのお手伝いをさせて頂いています。
そのなか、不信感をあおる表記になってしまっているプロジェクトの存在は、動物関連のクラウドファンディング全体の今後にわるい影響をもたらす、あまり良い現状ではないように感じています。
あにファンの直接支援に対する今後の対応
あにファンでは、オーナーさまが直接支援の募集をしないでもいいように、支援金をプロジェクト期間中からでもお受け取りいただけるようにしたり、プロジェクトページの編集や目標金額の再設定、プロジェクト期間の延長や再チャレンジなどにも対応させていただいています。
それでも現状としては、あにファンにご相談いただくこともなく、プロジェクトと併用して直接支援の受付をはじめてしまうオーナーさまが多くいらっしゃいました。
そのため、今後はあにファンとして
- 支援状況を透明化するための新しい支援システムを採用
- 直接支援は原則的にお控えいただくようお願い
という対応を取らせていただこうと考えています。
支援状況を透明化するための新しい支援システムを採用します
従来のクラウドファンディングや、現状のあにファンのシステムの問題点として、
- 支援金のうちオーナーに届く金額かがわかりづらい
(手数料やリターン製作費用がある) - 直接支援があると支援状況がわかりづらい
- 治療に実際いくら必要なのかわかりづらい
- オーナーの自己負担分がわかりづらい
などがありました。
上記の問題に対応すべく、あにファンでは動物のケガや病気の治療プロジェクトに限り、以下のようなシステムを採用しようと考えています。
総支援金額…実際にオーナーに届く金額を表示する
目標金額…実際に治療にかかる合計金額を表示
現状のクラウドファンディングでは、総支援金額の欄には基本的に「ご支援者さまが支払った金額」の合計が表示されています。
そのため、
- クラファン手数料
- リターン製作費用
- お届けにかかる送料
などを含めた目標金額に設定しなければいけませんでした。
また、ご支援者さまからしても、自分の支援金のなかから実際に治療に充てられる金額がいくらなのか、わかりづらい状況でした。
そのため、あにファンでは今後、
- 目標金額
…実際に治療にかかる合計金額 - 総支援金額
…クラファン手数料やリターン製作費用などを引いた、実際にオーナーの手元に届いて治療に充てられる金額
をに表示するシステムを採用しようと考えています。
プロジェクト達成率…オーナー自己負担金額/プロジェクト外支援金額を含める
また、上記の設定だけでは、
- オーナーの自己負担金額
- プロジェクト外支援(直接支援)
などがある場合に、実際に必要になる金額以上の支援を集めようとすることになってしまいます。
そのため、あにファンでは今後、オーナーさまに自己申告いただく形で、自己負担金額やプロジェクト外支援金額をプロジェクトページに表示し、目標達成率に含めるシステムを採用しようと考えています。
新システムの採用後はこのように表示させようと考えています
目標達成前の場合、自己負担+直接支援+クラファン支援での達成率を表示します
達成率100%後にも支援が届いた場合、達成率は100%のままで、オーナー自己負担金額を減らしていきます
オーナー自己負担金額が0円になった場合、達成率が100%を超えます
直接支援を禁止にしない理由
直接のお知り合いからのご支援や、何らかの理由であにファンを通しての支援ができない場合など、オーナーさまと直接ご連絡をしたうえでの支援があった場合でもプロジェクトページに反映できるよう、禁止にはしないでおこうと考えています。
(禁止してしまった場合、プロジェクト外支援を公開できないため)
口座やほかの支援方法の公開などは、原則お控えいただくようお願いをするつもりです。
また、Amazon欲しいものリストの公開については、直接治療費になる支援ではないため、特に制限をかけたり公開をお控えいただくことはしない予定でいます。
(飼い主も生活費などを削りながら治療費をかき集めていると、「おやつ」を買う余裕もなくなってしまい、治療中の子のよけいなストレスになってしまう可能性があります。
そんななか、Amazon欲しいものリストからプレゼントをいただけると、治療中の子のためにも、また飼い主の精神的にも、ものすごく嬉しく助かるものです)
採用に向けてシステムを開発中です
あにファンは、企画・運営から、システム開発・運用・データ整備、オーナーさまのご相談対応やプロジェクト掲載に際するご提案など、すべて運営者ひとりで行っています。
画面上では少しの変更でも、システム内部ではしっかりプログラミングを書き直す&書き加える必要があります。
あにファン本番サイトで間違いがないためにも、テストサイトにて動作を確認しながら、1週間前後を目安に採用できるようシステム開発を行っていこうと考えています。
今回の改良にご賛同いただける場合、ぜひ励ましのお声がけや応援をいただけますと、ものすごくやる気が出ますので、ぜひよろしくお願い致します…!
【お知らせ?】
— あにファン?日本初の動物専門クラウドファンディングサイト??【公式&サイト更新情報アカウント】 (@_anifan) January 31, 2021
銀行口座や電子マネーによる直接支援についてのおしらせを更新しました。
今後はご支援状況を透明化するための新規システムの採用を検討中です!
プロジェクトオーナーによる銀行口座への直接支援についての対応と、新規システム検討についてのおしらせhttps://t.co/cBl8bmRryL
おわりに
今回検討している支援システムの採用で、動物治療のプロジェクトの状況がよりわかりやすくなったらいいな、と思っています。
もしこの支援システムで欠陥などあれば修正検討させていただくので、お声がけ頂けると幸いです。
今後とも、あにファンを何卒よろしくお願い致します…!
回答を残す