otonnu
現在の支援総額
¥113,000目標金額
¥350,000想定必要金額…¥600,000
募集終了まで残り
終了支援者数
11人これまでの経緯と治療内容
【2020/8/15】
めるおちゃんはに家の裏で熱中症になっていたところを緊急保護しました。
とても人懐っこくあまえんぼなので恐らく捨て猫だと思われます。
すぐに近所のかかりつけ動物病院で健康診断をしたところ【猫白血病 (FeLV) 陽性】と判明。
突然の宣告に頭が真っ白になりました。
今まで猫白血病の子は経験がなかったので不安と焦りが一気に押し寄せました。
「自分たちにこの子の面倒が見切れるのか」
そう思いましたが、目の前の命を見捨てることは到底できませんでした。
元々は里親さんを探す前提での保護でしたが、ひとまず我が家の一員にするため、動物病院で去勢と駆虫、ワクチン接種、マイクロチップ挿入等を済ませました。
感染症なので専用の隔離部屋を用意して過ごしてもらうことにしました。
【2021/5/28】
保護からもうすぐ1年が経とうとしていた頃、喉のあたりにしこりがあることに気づきました。
かかりつけの病院では「歯周病から来る炎症だろう」 との診断だったので、抗生物質を投与して様子見となりました。
口腔ケアの歯磨きやサプリを色々試しましたがなかなか腫れが引きませんでした。
【2021/7/22】
喉のしこりがさらに悪化し、素人が触ってもわかるくらいのそら豆大の弾力のある塊になっていました。
めるおちゃんの様子もなんだかおかしく、呼吸が浅く早く荒いように感じ、いつも「もっともっと!」 と欲しがるご飯も残したりして、食欲がありません。
ネットで調べてみると猫の呼吸の正常値は毎分24~42回。寝ている時は毎分15~25回。
めるおちゃんの呼吸数は、起きていても寝ていても毎分約60回……。 明らかに異常な呼吸数です。
放っておけず、30分ごとに呼吸数を数えながら、眠れない夜を過ごしました。
めるおちゃんの体にいったい何が起きているのかわからずパニックになりつつも、ひたすら病院が開くのを待ちました。
【2021/7/23】体重:4.8kg
朝イチで病院へ。
触診はもちろん血液検査やレントゲン等の精密検査をしたところ、猫白血病からの【縦隔型リンパ腫】と診断されました。
縦型リンパ腫は胸膜や喉などのリンパに腫瘍ができてしまう病気です。 この時点で喉、胸、膝の裏のリンパが腫れていました。
めるおちゃんの呼吸障害は、喉と胸のリンパ腫によって胸水が溜まって、肺が圧迫されていることが原因でした。
通常は、画像の右側の肺(右肺)のように真っ黒に映るものが、左側の肺は真っ白なのがわかります。
これが胸水で圧迫されている状態で、これではまともに息ができないのは一目瞭然です。
こんなに苦しい思いをさせてしまうまで気付くことができず申し訳なさでいっぱいでした。
しかし現段階では注射器で抜くほど胸水は溜まっていないので、外科的治療で抜くことは出来ないとのこと。
かかりつけ病院の先生から提示された治療方針は以下の通りです。
①ステロイド剤のみ
②ステロイド剤と抗がん剤を組み合わせて投与
③治療しない
この提案に、
「あぁ、やっぱりそうなってしまうのか」
と虚無感と絶望感に襲われました。
抗がん剤は増殖している細胞を攻撃する薬です。
増殖するガン細胞を叩くと同時に、正常に機能している増殖細胞まで攻撃してしまうという副作用が強く出てしまう可能性が高いものです。
副作用も含め様々な症状に合わせた対症療法を行いながら、少しでも楽に過ごしながら症状を抑える 「寛解を目指した治療」となります。
抗がん剤の副作用
・食欲不振
・骨髄抑制による貧血
・手足のしびれによるフラつきや歩行障害
一度診察室を出て待合室で長い時間悩みました。
「薬の副作用も恐ろしいけれど、とにかくすぐにでも呼吸を楽にしてあげたい。」
そんな想いで②のステロイド+抗がん剤治療を選択しました。
抗がん剤を打つ前には必ず貧血のチェックが必要とのことでこの日も血液検査をしました。
数値に問題がなかったので抗がん剤のオンコビンとステロイドを注射してもらいました。
今後は、
・オンコビン (抗がん剤) は様子を見ながら隔週で注射
・プレドニゾロン (ステロイド)は毎日自宅で経口投与
となり、この日から毎週金曜日に病院へ通う生活が始まりました。
苦手な移動も頑張っています
当初は里子に出すつもりで保護しためるおちゃんでしたが、感染症を持つ猫は一般的な譲渡会等には参加できません。
それに加えてコロナ禍、リンパ腫発症のため、恐らく里親さんを見つけるのはとても難しいでしょう。
それに、やっと環境や人にも慣れたのにまた状況が変わるのは相当なストレスになる。
なにより捨て猫であろうめるおちゃんが、ちゃんとした自分の家が無いまま過ごすのは可哀そうすぎる……。
そんな想いでこの日から正式に家族として迎え入れることにしました。
これからもずっと一緒だよ!
【2021/7/24】
翌日以降体調が落ち込むかもしれない、とのことでしたが、喉の腫れは硬い弾力からふにょふにょと柔らかい感触に。
呼吸も1分間に48回くらいと昨日よりは安定して、食欲や所作もかなりマシになっていました。
めるおちゃんが楽になったのは嬉しい反面、それだけ強い薬なんだということを実感して辛くなりました。
免疫強化を狙って 「スーパーオリマックス」
歯周病対策に 「デンタルバイオ」
というサプリメントの使用を開始しました。
保護猫用のAmazon欲しいものリストから送っていただきました。ありがとうございます!
【2021/8/6】体重: 4.4kg(-0.4kg)
呼吸は安定しており、抗がん剤の効果を実感しましたが、一旦は引いたリンパの腫れがまた膨らんできました。
再発ペースとしては普通ではあるものの、やはり叩けるうちに叩くことが大切ということで、2回目の抗がん剤使用を判断しなければなりません。
先述の通り強い薬なので、
「逆に負担をかけているのではないか」
「めるおちゃんの苦痛を延ばしているのではないか」
と不安になったり、自信や希望を失いかけながらも、懸命に闘うめるおちゃんの姿に応えようと2回目の抗がん剤を注射しました。
ステロイド投薬は継続し、また1週間の様子見です。
少し貧血気味体重減少傾向だったので「FCVリキッド」というサプリメントの使用開始。
ご飯の量も増やし、 体重増加と維持を目指します。
【2021/8/14】体重: 4.6kg(+0.2kg)
ご飯を増やしたおかげか体重は少し増加。
リンパの腫れも少し小さくなっていたので抗がん剤が効いているようです。
そして突然、めるおちゃんの頭にハゲができてしまいました。
少しカサブタ状になっていたので足で掻いてしまったのだろうとの診断。
(犬猫の場合 抗がん剤による脱毛はあまり起こらないそうです。)
【2021/8/14】
少し便がゆるく、少量の鮮血がついていたので病院へ相談。
ゆるい時にいきみすぎたり、毛が混じってたりすると腸が傷ついて血が出る場合があるが、長く続かないようであれば心配いらないとのことで一安心。
【2021/8/20】
便に血がついたのは14日の1日だけだったので一旦解決。
リンパの腫れは維持状態だったので抗がん剤は打たず。
継続的に打ったほうが効果はより期待できるの理解していますが、抗がん剤を連続使用することでの体への負担が気にかかるので、今後の治療方針が悩みどころです。
頭のハゲは少し広がってしまったので再検査。
カビが原因と判明したので 「ケトコナゾールリキッド」という塗り薬を出してもらいました。
免疫力が低下している猫は真菌に侵されやすいらしく、猫白血病や猫エイズを持っている猫の場合よくあることだそうです。
【2021/8/21】
翌日まで迷った末に、3回目の抗がん剤を注射。
強い副作用が出ておらず体力のある今のうちに叩くのが狙いです。
めるおちゃん自身は元気そうなので、今の間に頑張ってほしいところです。
この日の注射時の傷痕がかゆかったのか、執拗に舐めてしまい右足内ももにもハゲが…….。
痛々しい……。
血液検査結果
【2021/8/27】体重: 4.64kg(+0.02kg)
ご飯の量をかなり増やしているにも関わらず、体重は維持。
摂取カロリーよりも、闘病生活でのエネルギー消耗の方が激しいようです。
リンパの腫れも大きさに変化はなし。
ステロイド投薬は依然継続中。
以前ほどではないものの、また少し呼吸が浅く早くなってきました。
やはりなかなか思うようには効いてくれないようです。
頭のハゲはまた広がっているものの、産毛が生えて治ってきているようです。
黒い産毛が生えてきました!
【2021/9/3】体重: 4.68kg(+0.04kg)
さらに体重が増えて、維持できていました。
喉のリンパの腫れが少し目立ってきたので4回目の抗がん剤投与。
呼吸の浅さが改善してくれることを祈るばかりです。
ハゲは前方の黒い産毛の箇所は治ってきているようです。
カビ治療には時間がかかるらしいのですが、これ以上広がってしまうようであれば塗り薬ではなく飲み薬に変更とのこと。
右足のハゲはカサブタも治まってきており、時間が解決してくれそうです。
【2021/9/10】体重: 4.66kg(-0.02kg)
最近便がゆるめだった事を先生に伝えると、お腹を念入りに触診し検便。
検便では寄生虫等は見つからず悪玉菌が多い程度とのことでしたが、触診ですこし気になる部分があるとのことで超音波検査をすることに。
検査の結果、 今までには見られなかった腸の中心部に2×3cmのリンパの腫れを発見。
通常、抗がん剤を投与すると、リンパの腫れがわからなくなるほど小さくります。
めるおちゃんの場合、今のステロイドとオンコビンの投薬だけではガンが抑えきれず、喉とお腹のリンパに影響が出て腫れてしまっているという状態です。
超音波画像(上部の黒い影が腫瘍)
これだけめるおちゃんが頑張っているのにガンは無慈悲に進行している――
その事実が重くのしかかってきました。
しかし落ち込んでいてもガンは待っていてはくれません。
このままだとお腹のリンパが腸を巻き込み、腸閉塞になる危険性が高いです。
今の副作用(骨髄抑制による貧血、食欲不振、軟便) に加えて血尿の恐れがありますが、もう1種類の抗がん剤を追加するかどうかの決断をしなければいけません。
めるおちゃんに少しでも楽に過ごしてもらいたいという想いと、頑張ってもらうなら副作用に耐えられる体力のあるうちにと思い、追加の投与を決定しました。
追加するのは 「エンドキサン」 という飲み薬タイプの抗がん剤。
動物用の抗がん剤は存在せず、 人間用の薬の量を調整するため粉末にして処方されました。
自宅での抗がん剤の取り扱いは大変危険で、健康な人間が抗がん剤を吸い込んだり素手で触らないよう、マスクと手袋の着用を徹底するようにと指導していただきました。
頭のハゲは毎日清潔にしてもキチンと塗っているにも関わらず、後頭部まで広がってしまいました。
やはり免疫力の低下が原因でカビに勝てず、先日の予告通りに飲み薬 「イトラコナゾール」 に変更となりました。
いつものステロイドに加え、念のために下痢止め薬 「ディアバスター」も処方していただき診察終了。
体の内面だけでなく見た目もボロボロになっていくめるおちゃん。
なんとかハゲだけでもはやく治ってほしいです。
帰宅後にたくさんの薬を頑張って飲んでもらいましたが、慣れない診察に疲れたのか、 この日1日は疲れきった様子で安静にしていました。
【2021/9/17】体重: 4.62kg(-0.04kg)
抜け毛とフケが劇的に減り、ハゲがだんだん治りつつありますが念のため追加で処方。
またもや少し貧血気味なので少なめに5回目のオンコビンを注射しました。
そしてまた頭を悩ませる問題が……。
先生から「今の3種類に加え、日帰り入院での点滴抗がん剤投与はどうしますか?」と提案されました。
というのも、前回から追加したエンドキサンは効能が弱め+飲み薬なので注射ほどの即効性はなく、今の段階ではめるおに充分効いているのかの判断はできません。
お腹の腫瘍に劇的な変化がないので抑制は出来ているが、これから何クールか続けてみて経過観察で判断するしかないとのこと。
その効果を待つ間も「より効率的にガンを叩くため」の提案です。
点滴抗がん剤はとても強い薬で、急いで投与すると血管が炎症を起こしてしまったり、途中で何かあって薬剤が漏れると、触れた皮膚がひどく炎症を起こすほどなので、絶対に日帰り入院で処置しなければなりません。
めるおは新しい環境や狭いケージ、他の犬猫の鳴き声に反応してパニックになる可能性があるので、日帰りといえどかなりのストレスになるのでは、という不安があります。
それが心配、不安なのであれば、今のステロイド、オンコビン、エンドキサンの3種類で経過観察という手段もあります。
もし点滴を打つのであれば隔週でオンコビンとエンドキサンを投与する中で、月1で点滴投与というスケジュールになります。
点滴抗がん剤は取り寄せになるそうなので、来週の投与に間に合わせるのであれば、今日明日には決めて連絡しなければ…。
来週投与しないのであればエンドキサン処方です。
めるおちゃんのストレスをとるかーー
効率的な治療をとるかーー
今でも精一杯がんばっているめるおちゃんにこれ以上無理をさせてしまうかもしれない……。
でもエンドキサンが効くまで待っていてもあまり意味がないかもしれない……。
非常に迷い、結局決めきれずに一旦帰宅しました。
このところめるおちゃんの食欲が少し落ちてしまいました。
食べる様子を観察すると、歯肉炎になっている奥歯が少し痛んでいるよう。
カリカリをしっかり噛む派のめるおちゃんは、今のサイエンスダイエットの大きい粒が食べにくいようなので、代わりになるものを探しました。
ホームセンターで見つけて購入してきたモンプチナチュラルは小粒で薄く噛みやすいようで、しっかり食べてくれるようになりました。
【2021/9/17】
点滴の件で一晩悩みましたが、やはりはっきりとは決めきれませんでした。
折衷案ということで今回は点滴せず来週はエンドキサンで様子見と病院へ連絡しました。
もうしばらく3種類で治療を続けながら、めるおちゃんの体調を見つつ検討していきます。
【2021/9/24】体重4.68kg(+0.06kg)
お腹の腫瘍の大きさは維持状態。
エンドキサンは扱いが難しく、粉のまま飲ませようにも味が苦手なよう。
めるおちゃんも飲むのに一苦労なので、別途購入した空カプセルを病院に持ち込んでカプセルにしてもらいました。
シリンジで水と共に流し込むと上手く飲んでくれるようになりましたが、もう少し慣れも必要なので頑張ります。
食欲が落ち、1日の摂取カロリーが足りていないので、ドライフードに加えてペーストタイプの高カロリーの補助栄養食で補っています。
今まで食べていた大きさの粒が喉を通らないようで、食べやすい薄くて小粒な高カロリーのフードに移行していきたいと思います。
器を持ってあげるとよく食べます
イトラコナゾールの効果が抜群で、頭のハゲはほぼ治りました。
もっと長引くと思っていたので、見た目の痛々しさがなくなってきたのはとても嬉しいです。
ハゲが治ってきました。
【2021/9/28】
やはり食が細ってきているので、カロリーの補助用に「エナジー500」という高カロリー補助食を導入しました。
お湯で溶かして好きな硬さに調整したものの、冷めるとすぐに固くなってしまったので、湯煎やお湯の量でちゅ~るくらいの硬さにしながらあげると舐めて食べやすいようです。
最初は食いつきが良かったのですが、途中で飽きてしまったので、ちゅ~るやペーストフードに混ぜてみたらちゃんと食べてくれました。
しばらく高カロリーな食事を心がけて体重維持と増加を目指します。
【2021/10/01】体重4.6kg(-0.08kg)
少し体重が減ってしまいました。
相変わらず貧血もあるので6回目のオンコビンを少なめに注射。
お腹の触診の結果、先生が驚くほど腫瘍が小さくなっていました!
エンドキサンはそれほど強い効果が期待できないかも、というお話を聞いていたので、診察室にいた私たちや先生、看護師の方々全員大喜びでした。
きっとめるおちゃんにはエンドキサンが合っているのだろうとのこと。
なかなか効果がわかりにくかった抗がん剤治療でしたが、めるおちゃんの身体は本当によく頑張ってくれています!
そろそろ点滴抗がん剤を導入しようか、という段階ではありましたが、やはりもう少しエンドキサンの効果を様子見することになりました。
最近尿の頻度が増えているので血液検査の項目を増やして調べていただきましたが、腎臓の値には異常なし。
しかし尿に異常が見つかる場合もあるので尿検査をすることに。
お尻の下で尿をキャッチし吸収する「ウロキャッチャー」という採尿器を購入。
上手くいかない場合はトイレ砂等を除去し、画像下のシリンジで採取します。
朝方の新鮮な尿が採取でき次第尿検査しますので、その際はまたご報告させていただきます。
【2021/10/01】体重4.48kg(-0.12kg)
ここ2日ほど食欲がなかったからかまた体重が落ちていました。
嘔吐等はなく、お腹の腫瘍も維持状態なので
今回はエンドキサンをカプセルで処方していただきました。
領収書画像
血液検査結果
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